1.提供または貸与するもの

(1)測定キット(無償提供)

① L-グルタミン酸測定キット

② グルコース測定キット

③ 果糖/グルコース測定キット

④ ショ糖/グルコース測定キット

※ 各測定キットは 、理科教育用の特別仕様になります。キットの種類および試薬溶液の量は 、実験内容と人数によって、ご相談の上で決めさせていただきます。

(2)LED比色計(無償貸与)

① mg/L 表示タイプ：標準液100㎎/Lの発色液で校正。

② 吸光度表示タイプ：吸光度の値は他の吸光度計の値と近い値ですが、必ずしも一致しません。

※原則として１件当たり10台から50台の貸与を想定していますが、台数と貸与期間はご要望に応じて、相談の上で決めさせていただきます。

2.モニターの結果報告

モニター報告書を提出していただきます。また、差支えない範囲で理科実験の参観をお願いする場合があります。

3.その他

試料採取器具、セル、セル立て、色見本なども無償で提供または貸与します。試料の調製方法や試料の希釈方法などもご相談に応じます。

4.理科実験の参考例

(1)あま味(グルコース)・うま味(L-グルタミン酸)の見える化実験

① 清涼飲料水に含まれている甘味(グルコース)をキットで発色して、色見本と比べることにより、目で大よその濃度を測ります。正確に測定したい場合は、LED比色計で測ります。試料は水で200倍に薄めて使います。

② みそ汁 やカップ麺スープに含まれているうま味(L-グルタミン酸)をキットで 発色して、色見本と比べることにより、大よその濃度を目で測ります。正確に測定したい場合は、LED比色計で測ります。試料は水で10倍に薄めて使います。

(2)清涼飲料水に含まれているグルコース・果糖・ショ糖 の量を測り分ける実験

① 希釈した試料に元々含まれているグルコースをキットで発色して、比色計で正確な濃度を測ります。

② ショ糖の量は、試料にインベルターゼという酵素 を作用させ、分解して出てくる総グルコースを発色させて比色計で測り ます。 元々含まれていたグルコースの量を差し引き、それを1.9倍することでショ糖の量を算出します。60 ℃で10分の加温が必要です。

③ 果糖の量は、試料にイソメラーゼという酵素を作用させた後で 、試料の総グルコースを発色させて比色計で測り、測定値の2倍量から元々あったグルコースの量を差し引くことで果糖の量を算出します。60℃で30分の加温が必要です。

(3)トマトに含まれているL-グルタミン酸とグルコースの測定実験

① トマト20gと180mLの水をミキサーにかけて(又はすり潰して水と混ぜる)、コーヒーフィルターでろ過します。(トマトのほぼ10倍の水抽出液とします。)

② L-グルタミン酸を測定する場合は、ろ液をそのまま又は水で2倍に薄めて試料とします。グルコースを測定する場合は、ろ液を水で10倍に薄めて試料とします。

③ L-グルタミン酸測定キットとグルコース測定キットによる発色反応を行います。各標準液も同様に発色し、専用LED比色計(㎎/L 表示)で測定します。

※グルコース又はL-グルタミン酸の検量線を自分で作成する場合は、吸光度表示タイプの専用LED比色計を使用して吸光度を測定します。

5.問い合わせ先

株式会社エンザイム・センサ

〒305-0047 茨城県つくば市千現2-1-6 
つくば研究支援センター D36/D38

Tel／FAX 029-858-9203